「ふかうら雪人参」の栽培方法
「ふかうら雪人参」の栽培方法〜自然の旨さと環境へのこだわり〜
「ふかうら雪人参」は、7月に種を播き、12月中旬〜3月にかけて収穫します。
おいしい「ふかうら雪人参」を栽培するために、普通の「にんじん」栽培よりも多くの手間と時間をかけています。
近代農業においては、収量の向上と作業の軽減のために、適正な量の化学肥料と農薬を使用することは、必要なこととされています。
しかし、「ふかうら雪人参」を育てている農場では、「自然の旨さ」にこだわり、農薬と化学肥料の使用を必要最低限の量に抑え、有機質肥料を主体に、緑肥栽培を組み入れた輪作により、自然の力で地力を養っています。
肥料の使用に当たっては、これまでに培ってきた長年の経験とカンに加え、町の土壌検査施設で土壌分析を行い、分析結果に基づいて足りないものを必要な分だけ加えるという、土と対話しながらの土づくりを行っています。
また、輪作は、にんじん、だいこん、ばれいしょ等の根菜類を中心に緑肥栽培を組み入れることによって、定期的に土を休ませ、厳選した有機質肥料と緑肥(えん麦)をすき込む丹念な土づくりを行い、自然の力で地力を養っています。
農薬も使用する種類と回数を最小限に抑え、通常この地域で使用する量の半分以下に抑えています。
このような取り組みにより、平成19年3月に青森県からエコファーマーに認定されています。
また、この農場は、もともとこの地の漁師仲間が集まって作った農場です。
有機肥料と低農薬という選択は、町の生活の糧である海の大切さを知る漁師にとって、言葉にせずとも、海を守るための自然な選択であったのだと思います。